フィオリーレ 花月の伝説

イタリア・トスカーナ地方のベネディット家に受け継がれた呪われた伝説は、18世紀末の花の月に、ナポレオン軍の遠征で訪れた青年将校ジャンと土地の娘エリザベッタの恋を踏みにじった、兄の姑息な行為から始まる。彼は妹とジャンの情事の隙に、青年の保管する軍資金を奪い、それを隠し通した。責任を問われジャンは銃殺。一家はこれを恥じて他所に移り住んだ。娘はジャンとの間の子を産むと復讐を胸に秘めて死ぬ。それから百年の後、盗んだ金を元手に大資産家となった子孫が戻ってくるが、ここでも兄は妹と土地の青年の仲を引き裂き、今度は青年を他所に追いやる。これを怒った妹は故意に兄たちに毒茸を食べさせて殺す。そして、第二次大戦の最中、パルチザン活動をする現在の当主マッシモは仲間の娘に恋をし、結ばれるが、暗殺計画に失敗し、地主の彼だけが助かり、娘は何処かに連れ去られる……。

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